備蓄リストは、一枚の長い羅列にすると、かえって使えません。「結局、何から揃えればいいの?」と手が止まってしまうからです。
そこでこの記事では、備蓄品をシーン・季節・場所・人の4つの軸で「小分け」にしました。全部を一気に揃える必要はありません。自分の暮らしに関係するところだけ、少しずつ埋めていってください。
なお、量の基準(水は1人1日約3L、簡易トイレは1人1日約5回分など)は、別記事「大人3人分の備蓄をリアルに計算し直した記録」で詳しく扱っています。ここでは「何を持つか」のリストに絞ります。
まず全員共通|基本の備蓄セット
どの家庭でも土台になる品目です。ここから始めます。
- 飲料水(1人1日約3L × 人数 × 日数分)
- 主食(米・パックご飯・乾麺・シリアルなど)
- 主菜・たんぱく質(缶詰・レトルト・フリーズドライ)
- 栄養の底上げ(純ココア・豆乳・ナッツ・ドライフルーツ)
- カセットコンロ+ガスボンベ(多めに)
- 簡易トイレ(1人1日約5回 × 人数 × 日数分)
- 明かり(LEDランタン・懐中電灯)
- 電池・モバイルバッテリー
- 手回し or 電池式ラジオ
- 救急セット・常備薬
- 現金(小銭・千円札を中心に)
- 身分証・保険証・通帳のコピー
- ウェットシート・トイレットペーパー
- ゴミ袋(大小・中身が見えないもの)
- ラップ・アルミホイル・ポリ袋(食器を汚さず使える)
リンク
リンク
シーン別|状況に合わせて分ける
◇ 在宅避難(家にとどまる)
- 1週間分の水・食料
- カセットコンロ・簡易トイレ・明かり
- 情報源(ラジオ)と通信手段の確保
◇ 一次持ち出し(命を守る最小限/すぐ持って出る)
- 水500ml × 数本、携帯食(ゼリー・ようかん等)
- 懐中電灯・モバイルバッテリー・笛
- 救急用品・常備薬・現金・身分証コピー
- 軍手・レインコート
◇ 二次持ち出し(数日を生き延びる/落ち着いてから取りに戻る)
- 数日分の食料・水
- 着替え・衛生用品・簡易トイレ
- 寝袋 or アルミブランケット
◇ 停電
- ポータブル電源 or 大容量モバイルバッテリー
- ランタン・ヘッドライト
- クーラーボックス(冷蔵品の延命)
リンク
リンク
◇ 断水
- 飲料水とは別の生活用水(風呂に水をためる習慣)
- ポリタンク・給水袋
- 簡易トイレ・ドライシャンプー・体拭きシート
リンク
人別|女性・男性・子供で分ける
多くの品目は共通ですが、人によって「これがないと困る」が変わります。そこだけ小分けにしておきます。
◇ 女性
- 生理用品(普段より多めにローリングストック)
- 中身が見えないゴミ袋・サニタリーポーチ
- デリケートゾーン用の清浄シート
- 防犯ブザー・ホイッスル
- 保湿・スキンケア用品(乾燥・肌荒れ対策)
- 髪をまとめるゴム・ヘアキャップ
- 替えの下着(多めに)
◇ 男性
- 髭剃り(カミソリ/充電式シェーバー)
- 替えの下着・靴下(多めに)
- 制汗・全身拭きシート
- 持病の常備薬
- マルチツール・作業用手袋
(※ 上記は一例で、実際は性別より個人の習慣で決めるのが正解です)
◇ 子供
- 食べ慣れたお菓子・おやつ(安心材料になる)
- 粉ミルク/液体ミルク・哺乳瓶(乳児)
- 紙おむつ・おしりふき
- 子供用の常備薬・体温計
- お気に入りの絵本・おもちゃ(精神の安定)
- 着替え(成長を見越して少し大きめも)
- 母子手帳のコピー・抱っこ紐
季節別|夏と冬で足すもの
基本セットに、季節ごとの「上乗せ」を加えます。
◇ 夏に足す
- 経口補水液・塩分タブレット(熱中症対策)
- 冷却シート・うちわ・充電式ハンディファン
- 虫除け・かゆみ止め
- 食品の高温対策(傷みやすい物は控えめに)
◇ 冬に足す
- 使い捨てカイロ(多めに)
- 毛布・アルミブランケット・厚手の靴下
- 防寒着・手袋・ニット帽
- 温かい飲み物(純ココアはここでも活躍)
- ※ カセットボンベは低温で火力が落ちるため、室内保管と予備を意識
場所別|どこに置くかで分ける
備蓄は「持っている」だけでなく「すぐ手が届く」ことが大切です。
◇ 自宅(パントリー・収納)
- 1週間分の水・食料(ローリングストックで循環)
- カセットコンロ・簡易トイレ・明かりの本体
◇ 玄関(一次持ち出し袋)
- 上記「一次持ち出し」セットをまとめて、すぐ背負える状態に
◇ 車
- ガソリンは常に半分以上をキープ
- 飲料水・簡易トイレ・ブランケット
- スニーカー・軍手・ブースターケーブル
◇ 職場・外出先(ミニ防災ポーチ)
- 携帯食・ミニライト・モバイルバッテリー
- ホイッスル・常備薬・小銭
- 歩いて帰れる靴(女性はヒール対策に)
リンク
まとめ|「全部」ではなく「自分の暮らしの分」から
このリストは、すべて揃えるためのものではありません。自分と家族のシーン・季節・場所に当てはまるところだけを、日常の買い物のついでに少しずつ埋めていく。それで十分です。
慌てて一度に揃えるより、淡々と循環させる。それが、heion-baseの考える、続く備えのかたちです。


コメント